白夜行(東野圭吾)

白夜行 (集英社文庫)
読了。
うえええん(´Д⊂ ネタバレされる前に読めば良かったよ…orz
ミステリーの場合、映像化とかドラマ化とかするにしてもさあ、原作のストーリィはなるべく変えないで欲しいよねえ。
ドラマのあらすじ紹介が、ミステリーそのもののネタ晴らしになっちゃうことだってあるんだから。
先に見てしまったおかげで、ミステリーとしての楽しみが大幅減ですよ。
まあ、個人的には時代時代の風俗(エッチの方ではなくて文化の方ね)を時折挟んでくれるのが良かったなあと。
クレジットカードの偽造問題とか、ゲームの海賊版の話とか、時代背景を表す大きな事件をしれっと出して、それがうまくストーリーに加えるあたりは、うまい。

ハードカバーの出版当時「ミステリーの枠を越えた」と評されていたように記憶している。ずいぶんとまあ、持ち上げたものだなと思った。
ただ、作者本人は、「『ミステリーの枠を越えた』ではなく、ミステリーの枠を広げたと言って欲しい」という主旨のコメントをされていたと思う。
「ミステリーの枠を越えた」と言いたくなる人の気持ちはわかるし、「広げたと言って欲しい」という作者の気持ちもわかる。
前者は、この作品はミステリーという単語ではくくれないんだと思っているんだろうし、後者は、この作品でミステリーの可能性に挑戦したんだと思っているんだろうな。


で、純愛物語としてドラマ化したいテレビ局の気持ちはわかる。それは、わかるんだが、ストーリーを改編した気持ちだけは、わからんわ、ボケ!


さ、録画したままになっていたドラマでも見ようかな。

…。

……。

………。

みなさんのおかげでした」が、録画されてたよ…。OTZ