昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理(鳥飼否宇)

昆虫探偵 (光文社文庫)

昆虫探偵 (光文社文庫)

63ページ、「蝶々殺蛾事件」を読み終えたところまで。
本屋に行って文庫コーナーの前を行ったり来たりしていたら「昆虫世界の本格推理!」の文字が目に入った。
手に取ってみたのが、本書。
目次を見て笑い、前口上を読んでツボにはまった。
なにせ、主人公の探偵助手が元人間のヤマトゴキブリで、探偵がクマバチ、ライバルとなる刑事はオオクロアリときたもんだ。
おまけに、全7話からなるこの短編集、各話のタイトルが有名推理小説のパロディとなっている。
購入後さっそく読んだ上記の「蝶々殺蛾事件」は当然、横溝正史の「蝶々殺人事件」のパロディ。
※ちなみに、振られているルビは、そのまんま「ちょうちょうさつじんじけん」である。

他にも「哲学虫の密室」や「生けるアカハネの死」など、昆虫世界にふさわしいパロディタイトルが並ぶ。
たまには、こういうとことん馬鹿っぽいのを読むのもいいんでない。