神津恭介の回想(高木彬光)

ISBN:4882931214
読了。画像省略。
最後の「火車立ちぬ」、冒頭が、どこかで読んだことのあるシチュエーションだなと思ったら、以前読んだ長編「火車と死者 (角川文庫 (5498))」と似ていることに気づいた。
たぶん、これは、その原型で、元は短編で発表した作品を長編に改稿したんだろうなと。
高木氏で言えば「刺青殺人事件 (カッパ・ノベルス 神津恭介シリーズ 2)」や、鮎川哲也氏の「りら荘事件 (講談社文庫)」と同じパターンだろう。
タイトルも火車繋がりだし。たぶんそうだろうなと。

で、読了後、山前譲氏の解説を読んで確認。なるほどね。
しかも、この「火車立ちぬ」に限らず、この本に収録されている短編全作品は、後に改稿されたものだとか。