映像化の功罪

最近、東野圭吾氏の著作が次々と映像化されている。
一昨年「ゲームの名は誘拐」が「g@me」として映像化されたのを皮切りに、
「レイクサイド」「宿命」、そしてこの「変身」と、もう猫も杓子も東野圭吾
その先駆けになったのは、おそらく、日本推理作家協会賞を取った「秘密」の映画化だろう。
上述の4作品の他にも、私の知っているだけでも「悪意」「浪速少年探偵団」「トキオ」が
テレビドラマになっている。

映像化自体は喜ばしい事だけれども、くれぐれも原作のイメージを壊すような事は止めて欲しいものだ。
映画あるいはドラマを見て、「よし、原作も読んでみよう」という気にさせる事が出来れば文句はない。
原作を読もうという気にはさせなくても、少なくとも映像化されたもの、それだけでも「面白かった」と思わせて欲しい。
クソつまらない、中途半端な映像化を見せられると、最悪だ。

その意味で、現在OA中のドラマ「富豪刑事」と、この夏公開予定の映画「姑獲鳥の夏」には、是非とも頑張ってもらいたいものだ。