暗黒館の殺人(綾辻行人)

ようやく終わりましたと。
館シリーズなので、物理トリックよりは叙述がメインだろうなあとは容易に想像つく。
そのメイントリックは、悪くはないかなあと。良くも悪くも館シリーズらしいトリック。
しかし、意外性はそれほど強くはなく衝撃度はいまいち。
連載が長かったので、作者が周到に用意していた伏線に気づかなかったり忘れていたということもあるけれど(汗

意外という点から言えば、メイントリックよりも、むしろ、ある人物の扱いの方がよっぽど意外。
これって、作者がメイントリックを考えた時に…。ネタばれだ。止めよう。
ただ、「とりあえず意外な人を出してみました」感が強く、この人物を、あえてここで扱う必要は無かったのではないだろうか。
シリーズ全体を見渡した上での判断であれば、いいのだが、そこまで考えているかな?

とりあえずは、連載終了おめでとうございます&お疲れ様でした。>綾辻センセー

9月のノベルスと愛蔵版、両方買ってしまうんだろうなあ…。